古民家再生協会の小野寺です。
だんだんと冬を感じられる季節になってきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
現在進めている古民家改修で、既存の建具を再利用しました。
もともとこの家で使われていた建具を修繕し、再び建具としてよみがえらせる作業です。
建具は木の収縮や湿気の影響で歪みが出ることも多く、そのままでは開閉が難しくなることもあります。
しかし、職人の手で丁寧に調整を施すことで、再び滑らかに動くようになります。
障子紙は新しく貼り替え、襖はお客様が選んだ和紙に。
素材の持つ風合いを活かしながら、現代の感性を取り入れた仕上がりになりました。
古民家再生の魅力は、ただ古いものを保存することではなく、
時代に合わせて「活かしながら使い続ける」こと。
建具ひとつを通しても、その家が生きてきた時間や記憶を感じることができます。
こうした小さな修繕の積み重ねが、
古民家の息づかいを未来へとつなげていくのだと思います。
皆さんもリフォーム前の古い建具を次の新しいお家でも使ってみてはいかがですか?

