古民家再生協会の小野寺です。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

先日、地元中学校の1年生の皆さんが「あおやまめぐり」という職場体験プログラムの一環でお越しくださいました。

今回の体験では、約1時間という短い時間の中で、釘を使用せず木材同士を組み合わせてつくる「小屋組み」を体験していただきました。

この小屋は、古民家にも多く使われている「継手(つぎて)」の仕組みを取り入れています。

木を加工し、噛み合わせて固定することで、金物を使わずに強度を保つことができるという、日本の伝統建築ならではの技術です。

生徒の皆さんは最初こそ戸惑いもありましたが、大工の指導を受けながら木材を慎重に組み上げ、完成した時には自然と拍手が起こるほどの達成感を感じておられました。

体験後には、木の性質や乾燥、そして昔の建築がいかに自然と調和してつくられていたかなどを学んでいただきました。

印象的だったのは、今年職場体験に来てくれた生徒の中に、昨年この体験に参加していた子がいたことです。

このように、若い世代が木造建築や伝統技術に関心を持ち続けてくれることは、私たちにとって何より嬉しいことです。

これからも地域の子どもたちに、木と暮らしの魅力を伝えていきたいと思います。