古民家再生協会の小野寺です。

寒さが厳しい季節となってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

2階部分の解体工事を行い、床の下地施工までが完了しました。

既存は和室仕様で天井が低く抑えられていましたが、今回の改修では天井を撤去し、小屋組みを現しとすることで、吹き抜けに近い高さを確保しています。

これにより、構造材の状態確認と同時に、空間の開放性を大きく向上させることができました。

室内中央には大黒柱が通っており、そこを起点として太い梁が架かっています。

これまで天井裏に隠れていた梁組を見せることで、伝統的な軸組構法の力強さや合理性が視覚的にも伝わる構成となりました。

古民家再生において、構造を「隠す」のではなく「見せる」選択は、建物の価値を再認識する重要な要素の一つです。

床下地まで整ったことで、今後は仕上げや断熱計画へと工程が進んでいきます。既存構造を活かしながら、現代の住環境に適応させる改修を丁寧に進めていきます。