古民家再生協会の小野寺です。

リフォーム中の古民家の現場より、水回りにおける「和の意匠」と「現代の機能性」を融合させた造作手洗いの事例をご紹介いたします。

古民家リフォームにおいて、トイレなどの限られた水回り空間をいかに建物全体の意匠と調和させるかは重要なポイントです。

既製品の洗面台では浮いてしまいがちな空間に、今回は木目が美しい無垢材を用いた手洗いカウンターを新設しました。

天板の上に据えたのは、独特の斑と素朴な風合いが魅力的な焼き物の陶器ボウルです。

背面の珪藻土が持つ左官職人の手仕事による陰影と、陶器の持つ土の質感が互いを引き立て合い、古民家らしい重厚感と落ち着きのある佇まいを演出しています。

また、カウンター下部にはあえて扉を設けないオープン仕様の棚を配置。

限られた空間に圧迫感を与えず、視覚的な広がりを持たせながらも、日常的な収納力をしっかりと確保しました。

日本の伝統的な素材感が持つ美しさを活かしつつ、現代の暮らしに寄り添う機能的な造作。

細部にまで意匠を凝らすことで、住まい全体の完成度を高める再生工事をこれからも目指してまいります。