古民家再生協会の小野寺です。

古民家再生工事では、既存の建具を活用して居室の入口ドアを製作しました。

古民家には、その家とともに歩んできた建具や柱、梁など、多くの歴史が刻まれています。

再生工事では耐震性や断熱性、暮らしやすさを向上させることも大切ですが、同時にその家らしさを残していくことも重要な役割です。

今回再利用した建具は、上部の障子を新しく張り替え、下部のガラス部分は既存のまま残しました。

障子を張り替えることで明るく清潔感のある印象となり、既存ガラスの持つ風合いが古民家らしい趣を演出しています。

新しい建材だけで空間をつくることは簡単ですが、既存の建具を活かすためには寸法調整や補修など多くの手間が必要になります。

しかし、その手間をかけることでしか生まれない魅力があります。

昔から受け継がれてきた建具が新しい空間の中で再び活躍する姿は、古民家再生ならではの醍醐味です。

完成したドアは、新しくなった住まいの中でも違和感なく調和し、空間に温かみを与えてくれています。

古民家再生は単なるリフォームではなく、建物の歴史や思い出を未来へつないでいく取り組みです。

これからも、残せるものはできる限り活かしながら、安心して暮らせる住まいづくりを進めてまいります。

古民家ならではの魅力を次の世代へ受け継ぐために、一つひとつ丁寧な再生を続けていきたいと思います。