古民家再生協会の小野寺です。
解体工事のブログでお話した、床下のつくりについてお話しようと思います。
床下は様々な木材が交差になって支え合っており、それぞれ「床束(ゆかづか)」「大引(おおびき)」「根太(ねだ)」があります。
下の写真のような石(束石(つかいし))が地面に縦横均等に置かれており、その上に床束を置きます。
昔の日本の家では、この束石(つかいし)と床束(ゆかづか)は緊結(固定)させておらず、直接上に乗せているだけです。
固定させなくて大丈夫ですか?と考えると思いますが、地震時に強烈な横揺れが起こった時に建物が束石(つかいし)から離れて横移動することで建物の倒壊を防いでいるのです。
大引(おおびき)は、床面を支える部材である根太(ねだ)を支えるための部材です。
この根太の上に床板を張り、床の完成です。
床材の交換期限は、だいたい50年~80年です。
今回のお宅も築年数が100年を超えているため、柱は残して床下はすべて取り替えることになりました。
また、今回新しく取り替えた木材は、シロアリや腐朽菌に強いヒノキを使用しています。
今回は床下の構造についてのお話をしました。
今後もこのお家の工事を掲載していきますので、ぜひご覧ください!