今、全国的に問題になっていることに「空き家の増加」があります。
何が問題かというと、
- 空き家を放置し続ければ家が傷み、家の価値が下がります(所有者の損失)
- 景観を損なうばかりでなく、火災、防犯上の不安、倒壊の危険を招く(近隣への迷惑)
- 空き家の目立つ活気のない地域に住みたくないもの→人口流出による税収の減少(自治体の損失)
と個人の問題から、地域の問題に発展していくのです。
>人口が減ってくるんだから仕方ないじゃない。
>この町に働く場所が少ないんだから、若者は大都市に出ていくのは当然でしょ。
と声が聞こえてきそうです。
確かにそうだけど、「時代の流れだから仕方ない」であなたは済ませられますか。
あなたの住む自然豊かなまちが、やがて消滅する運命をたどるとしたら耐えられますか。
わたしは耐えられない。
空き家の法律が整備された7年前から各自治体は最悪を避けようと必死で空き家課題に力を入れてきました。
しかしあまり成果が出なかった。
行政ができることに限界があったのです。
行政が取り組んでいることは、次の2つ。
「倒壊の危険のある空き家を除去する」
「空き家の流通の窓口になる」
後10年もすると空き家の数は2000万軒を超えるといいます。
これは実に3軒に1軒が空き家になってしまう計算です。
それでは、日本全体がだめになってしまう・・・
わたしは、事後処理でなく、事前の対策が必要だと感じてます。
つまり空き家になる前に、所有者の方にお家の将来について予め決定してもらうことが大切です。